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エシャペ・ベル・ブラン
シンデレラワイナリーの醸す上質な飲み頃ボルドー・ブランが登場!
オーナーのオリヴィエさんは、クルティエ(ワイン生産者と販売者の仲介)を10年間経験後、醸造学を学びシャトー・ベルを購入。2003年ヴィンテージが初リリースにも関わらず、フランス国内の専門誌「ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス」で最高得点を獲得。 その後、パリの、三ツ星レストラン「ジョルジュ・サンク」でオンリストなど、評価がうなぎ上りになっているシンデレラワイナリーです。 作付面積は5ha、畑は丘の斜面にあり、この地のぶどう栽培に適した粘土と石灰質の土壌に植えられている。 ぶどうの樹は、非常に密接した状態で植えられており(5,000本/1ha)、水はけや日当たりも良好である。成熟期には、房周りの葉を除く作業も行い、より品質の高いぶどうを作れる様に手を掛けている。 醸造は除梗後にスキンコンタクトを行い、その後低温にて発酵。澱と共に6〜9か月間熟成させた後に瓶詰め。 ボルドーでは珍しいミュスカデルを主体にソーヴィニヨンブランをブレンドした一本。 ミュスカデルはあまり聞き慣れない品種(ミュスカ、ミュスカデとは異なります)ですが、ボルドーでは主に補助的な立ち位置でブレンド用として用いられることの多いぶどう品種です。 ソーヴィニヨンブラン主体のワインは分かりやすいから売りやすい。でもみんなそれでは面白くない。 オリヴィエさんはミュスカデルの複雑で時間の経過とともに変化していくところが気に入っており、難しくてもこの品種でのワイン造りに力を注いでいます。 ボルドー地方ではミュスカデルは栽培も難しいため、近年ではソーヴィニヨンブランへの植え替えが進んでいるそうです。そんなボルドーで消えようとしているミュスカデルの良さをもっと伝えていきたいんだ。そう語っていました。 2017年に契約している畑の所有者が若い人に替わり、ミュスカデルの良さを教えたら開眼したらしく、とても良いぶどうが収穫できるようになったといいます。 「ワイナリーによっては、完全に自然にまかせで今年はこういう気候だからこうなりました。というところもあるが、自分が満足のいかないワインをリリースしたくない。なのでこの価格帯のワインでも第2アロマ(主に造り由来の香り)を出すために一年は熟成させ、出荷するまでしっかり育ててからリリースする」というこだわり。 ジャスミンを始め白い花、若いハーブのニュアンスもあり時間の経過とともに紅茶を思わせるアロマティックな香り、滑らかなタッチから広がるやや肉付きの良さを感じさせる爽やかな酸とのバランスが良く、後半は樽熟成による厚みがありながら最後にキュッと味わいを〆るように果皮の風味が顔を出します。
※2013年よりヴィンテージ表示をしておりません。飲み頃で瓶詰しており、熟成させず早く飲んでほしいと の思いからとのこと。
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