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吾有事 山の頂 720mL 美山錦55
1724年(亨保9年)に創業した佐藤仁左衛門酒造場。300年ほど続く老舗の蔵ですが、後継者不足と経営難に加え、当主の佐藤仁一郎さんが病に倒れ、酒造りを休業していました。
清酒の製造免許は、3年続けて休業してしまうと返上しなければなりません。 「自分の代でつぶしたくない」という仁一郎さんの思いを受け、支援を申し入れたのは楯の川酒造の佐藤淳平社長。辞めた蔵人たちを呼び戻させ、自社の蔵人を派遣。仕込みを再開して廃業を免れました。 その後も蔵元の体調が戻らない状況が続いたため、佐藤社長が奥羽自慢株式会社を設立し事業譲渡されました。 29BYから新体制になり、楯の川酒造で6年間働いていた若干26歳の阿部龍弥さんを杜氏に任命。それと同時に同学年の北山光輝さんを販売責任者に任命し、20代の造り手と売り手の感性を活かした方向性に切り替えました。 それと同時に誕生した銘柄が「吾有事(わがうじ)」 「吾有事」とは、曹洞宗の開祖道元禅師の言葉で、自分の存在と時間との一体感を表す意味。 酒造りにおいて、経過する時間や自分の存在を忘れるくらい没頭して造った酒という意味合いが込められているそうです。 コンセプトは 1、オール山形県産米 2、特別栽培米と有機栽培米の全量を契約栽培で賄う 3、純米以上の造り 4、本格的な手造り 美山錦特有のシャープな酸味が、熟成によってまろやかになり、甘味・旨味・苦味・後味のキレのバランスが整った味わいに仕上がりました。食中酒にぴったり!
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