トロッとした甘くて旨みの強いタレに、山廃の酸を合わせることで、欠けたピースが合わさるように口の中で総合的なバランスが整います。
醤油ベースの料理には同じような要素のある熟成させたカラメリーな香りのあるお酒が合わせやすいですね。食べる温度と同じかそれより気持ち高いくらいにお燗してみるとより良いと思います。

明太子を和えたポテトサラダですが辛さは控えめでポテトも比較的細かくマッシングされているのでしっとりとした食感です。
このしっとり感を生かすためアルコールの刺激の少ないライトなお酒を合わせます！上品でやわらかいタッチのさらりとした飲み口で、ナチュラルな甘さが明太子の辛さを包み込むように広がります。

こんなおつまみがコンビニで買えるなんて！と思わず手が伸びてしまいましたそのままかと思いましたがわさびと醤油が付いてるんですね〜。これを付けて喰えといわんばかりにトレーがそれ用に分かれております。
料理の味付けで甘さと酸があるので、しぼりたての少しドライめなものをチョイス！
〆サバの身が少し口に残った状態でお酒を含むと、酢〆の酸にも生もとの酸が寄り添い鯖の脂をさらりと受け止めたと思うと、酒単体では後半に感じられるしぼりたて特有の渋さが一緒に食べると見事な調和をみせてくれます。

いやいやいやいや餃子にはビールでしょ！というお声が聞こえてきそうです（笑）もちろん私も大好きな飲み方なんですけど、ビールとはまた違った味わいを楽しんでみましょう。お酢に胡椒をたっぷりとかけたタレに付けて食べてみてください！
スッとしたお酢の爽やかな酸が清涼感を感じさせつつ、餡の旨味はしっかりとお酒の旨味が受け止めてくれます。さらにお酒の中に残っている発酵由来のガスが舌の上に広がり、雄町の少し野性的なニュアンスと胡椒のスパイシーさがまた複雑さを奏でます。余談で試してみましたが、間違っても大吟醸系の香りがあって甘いお酒とは合せないほうが良さそうです。（個人的な感想です）