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岩井トラディション 40度 750mL
鹿児島の地で日本の蒸留酒「焼酎」造りに邁進していた本坊酒造が、ウイスキー製造免許を取得したのが1949年。それ以来、「いつか日本の風土を活かした本物のウイスキーを造りたい」と夢を抱き続けていました。
鹿児島でのウイスキー製造から数年経た後、1960年に山梨にワインとウイスキー製造のための工場「マルス山梨ワイナリー」を設立。そして、本格的にウイスキー造りに取り組むために、さらなる理想の地を探し求めました。 澄んだ空気の寒冷地であり、しかも適度な湿度と良質な水に恵まれていることなど、ウイスキー造りのための自然条件は、たいへん厳しいものがあります。 こうした条件を満たす土地を探し求め、1985年、ウイスキー造りに最適な環境を求めて、長野県中央アルプス駒ヶ岳山麓標高798mの地にマルス信州蒸溜所を開設。 中央アルプス駒ヶ岳山麓にある宮田村は、冬は氷点下15℃を下回る日も珍しくない寒冷地であり、適度な湿度をもたらす霧も多く、何より良質な水を有していました。中央アルプスの雪解け水は、ゆっくりと花崗岩質土壌に浸透し濾過され、ウイスキーに最適な軟水となって湧き出してきます。そこは、まさに長い年月をかけて探し求めていたウイスキー造りの理想郷でした。この良質な水で造られたマルスウイスキーの原酒は、目覚めの時を待ちながら静かに眠り続けています。 標高798mの日本最高峰に位置するマルス信州蒸溜所は、駒ヶ岳の豊かな水と厳しい自然環境がウイスキー原酒を育みます。 銘柄の岩井とは、マルスの生みの親「岩井喜一郎」氏が開発に携わった岩井ポットスチルが稼働して半世紀、岩井氏への尊敬と感謝の念を込めたブレンデッドウイスキー。 岩井喜一郎氏は、朝の連続TVドラマでも有名なマッサンこと竹鶴政孝氏が。 当時24歳だった時に上司としてウイスキーの未来を託して英国に送り出した方です。 その後、竹鶴氏はスコットランドにおけるウイスキー研修の結果を「ウイスキー報告書」にまとめ、岩井氏に提出しました。それこそ、後に国産ウイスキーの原点となった「ウイスキー実習報告書」通称「竹鶴レポート」といわれています。 マルスウイスキーはその岩井氏の指導のもとに設計されたポットスティルによって造られた原酒を元に誕生しました。 複雑で心地よい香りが特徴、口当たりは優しく、柔らかいがボディーがしっかりしていて熟成感も感じられます。上品かつ重厚感のある味わいをお楽しみ下さい。
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