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千本桜 熟成べにはるか 山田錦 720mL 芋 25° 柳田酒造
説明することが多すぎてまた面白いお酒が入荷してきました!!
蒸留器を変幻自在に操る柳田さんが、原料にもさらにこだわりを入れまくった芋焼酎がリリースされました!!
芋焼酎の原料は当然ながら「さつま芋」、それと、焼酎の香りにも大きくかかわってくる「米」があります。 超荒っぽくですが芋焼酎の製造工程を説明すると 米麹を作って、一次仕込みで米麹を主体に酵母を育成し、二次仕込みで芋を投入→発酵させてから蒸留 という流れなのですが、その「米」と「芋」へのこだわりが凄いんです! まず麹米に山田錦を使っています。 日本酒の蔵元が山田錦を好んで使うのは、味わいの根幹となる「麹」が造りやすいことが挙げられます。 焼酎でも、いい麹を求めるべく今回選んだのが酒米の王様「山田錦」。詳しいことはお聞きできていませんが、とにかくすごくいい麹が出来るそうです!! 良い麹は様々な分解酵素を多く含んでいますので、発酵の栄養分をしっかりと最後まで届けられるのでしょう。 黒麹の影響なのか香りにも厚みを感じられる仕上がり。 芋へのこだわりもすごいです! 一般的には、収穫後すぐに仕込みに使うのですが、今回は8〜9か月ほど特製の熟成庫で最大限に追熟させたものを使用。 この追熟期間に、いもの中でデンプンから糖分へと糖化が進み、甘みがとても増すのです。 その結果、蒸留して糖質ゼロの焼酎なのに、糖蜜のような甘い香りが感じられるという不思議な現象が起きました! グラスから感じるのは蜜のように濃縮された甘い芳香ですがどこか爽やかで、その奥からやきいもの皮のように香ばしい香りが一瞬感じられます。 ストレートで含むと粘性さえ感じさせるような甘さとふわりと香ばしさが広がります。後半はうっすらと苦みのような余韻を残して消えていきます。 ソーダで割ると、炭酸の刺激とともに甘みがグッと感じられ、ストレートで感じた苦みもほぼ感じずにサラリと飲めます。 こんな時期ですが、熟成芋の甘さを強く感じられるぬるめのお湯割りも1度は試して頂きたいです!
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