Category |
菊姫 山廃 純米 1800mL
全量に吉川町特A地区産の山田錦を使用。
吉川町は「村米制度」と言って、生産する側とそれを買い付ける蔵元が一体となって酒米作りを育んできた長い伝統を誇る地域。農家の生活を保障するとともに品質の良い酒米を二人三脚で育てあげてきた歴史があります。 吉川は生産地として「特A」のなかでも、さらに最高ランクに位置する「特AAA」指定されている山田錦の里といわれています。 菊姫は国内の清酒の生産高からすれば0.1%に満たないくらいですが、吉川町で栽培される山田錦の約1/4、全国生産量の約1/30に相当する一万俵を毎年確保していることになります。 そんな最高級の山田錦を全量使い、戦後初めて菊姫が復活させた「山廃酒母」で濃醇な酒を造りだし、そこから旨みがしっかり乗るまで出荷せず1年〜2年の熟成を経てから出荷されます。 注ぐと淡い透き通るような琥珀色、山廃と熟成からくる心地よくも芳しいカラメルやヨーグルト、うっすら感じるスパイスのような香り、含むと丸みを帯びた甘みにやや鋭角でボリューム感のある酸が広がり、後半にかけて広がる厚みのある旨みが全体のボリューム感を増幅させながら喉の奥へと落ちていきます。 冷酒ですと酸がキリッと感じられ、お燗(35〜45℃前後)にすると、甘みと酸のバランスがとれるのでまた違った横顔を見せてくれます。 濃醇で飲み応えがあるため、時には飲み手を選ぶと言われています。
|