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千代むすび酒造
千代むすび酒造
こなき、千代むすび 蔵元情報 千代むすび酒造のある境港は日本でもベスト5に入る漁獲量を誇り、日本海側でも重要な港湾として栄えてきた街です。
冬の味覚といえば「かに」。水揚げ量は日本一を誇り、地元では「松葉がに」と呼ばれるズワイガニや、主に加工用に用いられるベニズワイガニが市場を真っ赤に染めるほどです。 夏の味覚では日本海を周回する「くろまぐろ」が水揚げ。赤身の美味しくほとんどが生で流通されます。 「こなき」のラベルでお馴染みのゲゲゲの鬼太郎の作者水木しげる氏の出身地ということもあり、800mの商店街には170体以上の東海のブロンズ像が並び、多くの観光客が訪れるスポットとなっています。 蔵の創業は1865年。当初は「大和魂」「岡正宗」という銘柄で販売していましたが、三代目の岡空林太郎が大阪博覧会での舞踏にヒントを得て銘柄を現在の「千代むすび」に改名。 4代目の岡空昇氏が終戦末期の1945年に帰国。その年に徴用船・玉栄丸爆発事故により、蔵の煙突と貯水タンクを残して全壊。 その後、再建の為に堅実な実業を努め、1994年に現社長の岡空晴夫さんにバトンタッチ。 使用する酒米のほとんどを鳥取県の農家さんとの契約栽培米を使用。 昔は地下水を汲み上げて使っていましたが、現在はなめらかでキメの細かいやや軟水の仕込み水を求め、人里離れた島根県雲南市大東町へ湧き水を片道1時間を掛けて汲みに行きます。 精米はほぼ全てを自社精米、強力などは30%にするまで約100時間を掛けてゆっくりと割れないように精米をします。 純米吟醸クラス以上と一部の純米酒に関しては小ロットでの限定吸水を行い、将来的には全ての特定名称酒に実施予定。 大小2基の甑を使い分け、外硬内軟の蒸し米を作り出します。 純米大吟醸、大吟醸クラスの麹は麹蓋を使い、それ以外のお酒はハクヨーの5段製麹機を使用。伝統的な麹蓋での技術を継承しながらも、効率的な機械導入を行っています。 純米大吟醸クラスのお酒は佐瀬式の槽を使用し、それ以外はヤブタで圧搾。 平成27年からは酒母室とヤブタを冷蔵化し、平成28年には瓶詰めラインをクリーンルーム化するなど設備投資にも余念がありません。 29BYからは限られた酒販店のみ扱える新ブランド「一際」を立ち上げ、千代むすびの特徴である「旨み」を表現しつつこれまでにない上品な「キレ」を追求しています。 |