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渡舟 純米吟醸 1800mL 渡船55
茨城県石岡市にある府中誉酒造さんは、地元が中心の「府中誉」、濾過前取りシリーズでお馴染みの「太平海」、復活栽培米を使用した吟醸酒「渡舟」の3銘柄のお酒を造っています。
製造量約500石(一升瓶換算5万本)で小さな蔵元ですが約8割が地元で消費され、県外にはほとんど出荷されていないとのことです。(横浜では吉祥のみ、川崎でも2件のみです) 原料米は地元茨城産の契約栽培米五百万石の他、平成2年より、一度栽培が途絶えた「渡舟」を復活させ、独特の味を生み出しています。 平成8年には全国新酒鑑評会で金賞に輝いていますが、山田錦以外の酒米ではほとんど例がないそうです。 平成12年より代表の山内 孝明さんが杜氏として酒造りの責任者となり、茨城の気候、大地、水の恵みを糧に茨城が誇る真の地酒を造り続けています。 渡舟の収穫祭にて。中央で稲を持たれているのが蔵元代表兼杜氏の山内 孝明さん。種籾探しに奔走し、つくば市の研究機関にてその存在を確認。 酒米復活の意義を説いたレポートを提出し、ようやく分けてもらった種籾はわずか14g。 それを一坪の田圃に植え、秋には12kg収穫できました。 自然に近い品種でることや昔の米の特徴である株別れが多いために風が通らない、更に収穫期が10月末であることで気候の影響を受けやすい等、栽培は非常に難しいとのことですが、だからこそ旨い酒ができた時の喜びは、ひとしおだそうです。
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