アンデスメロン、洋ナシ、リンゴの皮の香り。　ほのかにライチや木の葉、ヒノキの香り。ホワイトチョコの甘みに、ミカンの皮の白い部分の様なほのかな渋みを感じます。
透明感がありながらもクリーミーでリッチ。乳製品やクリームを使ったお料理と好相性。 ワインが苦手とするマリアージュでもあるので、ぜひこの別誂でお試し頂くことをお勧めします。
白桃、蜂蜜の芳醇な香りにバラの香り、微かな柑橘系の香り。アニスやエピスといったハーブの香り。透明感があり華やかな甘味と酸が口中に広がりますが、ミネラル感が下支えし立体感を感じます。
舌の中心にエネルギーを感じる感覚が印象的。しかし最後にはリッチな余韻だけが残ります。土、水、光、風といった天地の趣をうちに秘めながらも、エレガントに仕上がっています。今飲んでも十分ですが、今しばらくの熟成がベストでしょう。また、長期のＡＧＩＮＧにも期待が持てます。

自社栽培米「美山錦」を100％使用した純米大吟醸『吟随』。
宮寒梅の最高峰、蔵元随一の特別酒。
けがれ知らずの無垢な旨味と、冴え渡る清澄な喉越し。
精米歩合19％まで美山錦を磨き尽くして到達した、順一無雑の極致の味わい。
香りは青りんごを主体にマスカットのニュアンス、白い花といった爽やかで心地よい香り。含むと舌の上に薄く広がるドライなタッチで、その上を蜜のような濃縮感のありつつも軽やかな甘みと柔らかで張りのある酸が広がりながら、ナチュラルな旨みに繋がり喉の奥に消えていきます。
甘さが前面に出過ぎていない分、他の要素を多く味わえ全体的な複雑さを感じられます。かといって味が多すぎること無く綺麗にまとまっているので飲み応えもありながら飲みやすいという絶妙なバランスを保っています。

ご存じの方も多いかと思いますが、能登流の当時の中でも最高峰と呼ばれる能登四天王のうちの一人で、「酒造りの神様」としてプロフェッショナルの流儀にも出演したこともある農口尚彦さん。2023年現在、なんと御年91歳！！！
現在は石川県の農口尚彦研究所にて酒造りの指導も並行して酒造りを続けられている、もはや生きる伝説的な杜氏さんです。私もお会いしたことが無い農口さんですが、実はその昔、菊姫で杜氏として酒造りを行っておりました。
そんな現役バリバリ（といっても定年も近い年齢ですが）で杜氏をやっていた頃のお酒です。（平成９年に定年退職。） 当時から蔵でずっと低温貯蔵されてきているので、コンディションは完璧！！！
これを取り扱っている酒販店はそう多く無いと思うので、ハレの日の１本としてオススメしたい１本です！！

茨城県産ひたち錦の真ん中の8％しか使わないまさに超精米！どれくらいかというと、玄米1トンのお米が、最終的に80kgにまで磨きあげられてしまうわけです！！なんとその精米時間は約100時間！！精米だけでも4日以上の時間をかけて割れないようにゆっくりと行われます。
華やかなで可憐な白い花を思わす香り、上品に広がる細い絹糸のように繊細な甘みが主体となり、透明感のある控えめな酸は探さないと見つけられないくらいに儚くピュアな印象を受けます。後半は綺麗な余韻で消えて行きます。